「先手必勝」で快適な春に 攻めの花粉症対策

Q2症状が出始めたけれど、すぐに病院に行けない時はどうすればよい?

A. そんな時こそ、早めに市販薬を活用しましょう。

花粉症治療は、薬によって症状をコントロールする対症療法が一般的です。最近では、医療用医薬品の成分を含む市販薬(スイッチOTC医薬品)が次々と登場しており、軽い症状の段階であればセルフメディケーションで対策できるようになりました。

早めに手を打って重症化を防ぎたい人や、症状が出始めたけれど忙しくて病院に行く時間がない人は、まず市販薬を活用して、様子を見るとよいでしょう。その上で、1週間ほど服用しても鼻づまりなどが残る場合は、一度病院を受診しましょう。

Q3市販薬を活用する場合、どんな製品を選べばよい?

A. 1日1回タイプ、水なしでのめるタイプなど、ライフスタイルに合わせて選びましょう。

対症療法では、アレルギーを抑える「抗ヒスタミン薬」の内服薬が中心になります。花粉症の薬には、つらい症状を鎮めるものの眠気などを伴いやすい製品が多かったのですが、現在の「第2世代」と呼ばれる薬には、こうした副作用が出にくい製品もあります。中には服用回数が1日1回の物もあり、仕事をしている人や車の運転をする人、のみ忘れが心配な人にとって、大きなメリットになります。

これら第2世代の薬は、症状を抑えるという点でどれも効果に大差はありません。購入の際は、店頭の薬剤師に相談しながら、ライフスタイルに合わせて薬を選ぶとよいでしょう。また、副作用の感じ方は人それぞれなので、服用して眠気が気になる場合は、別の抗ヒスタミン薬を試すのも一案です。

Q4薬の長期服用は抵抗があります。体への負担はないの?

A. 体に大きな負担はありません。シーズン中は毎日服用しましょう。

薬を効果的に活用するには、花粉を感じたらすぐに服用を始め、飛散している期間は継続することがポイントです。毎日、服用することにより症状をブロックする状態が維持されるため、花粉の飛散量ピーク時でも、症状をかなり和らげることができます。花粉症シーズンが終わるまでの数カ月間は服用を続けることになりますが、第2世代の抗ヒスタミン薬はのみ続けても体に大きな負担はなく、薬自体の効果が薄れることもありません。用法・用量に従って服用しましょう。

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