漢方の知恵で女性の疲れを解消!

女性特有の疲れ対策

貧血対策と同様、毎日の食生活で鉄分をしっかり補うのが基本。
日々の食事を見直すことから始めましょう。

特に月経前後の女性に起こりやすい疲れで、月経による出血で「血」が不足した「血虚」の状態。いわゆる貧血を原因とした疲れです。酸素が体の隅々まで行き届きにくく、細胞が栄養不足になることから、肌や髪、爪といった体のあらゆる部分でツヤや潤いが失われます。美容面でも避けたい疲れです。

この疲れに対する漢方のアプローチは、「血」を補う黒豆や黒ごま、黒米などの黒い食材、ナッツやドライフルーツなどを積極的に食べること。鉄分を多く含む赤身の肉や魚などを毎日心がけて摂ることも大切です。食事だけで改善するのが難しい場合は、鉄分配合のドリンク剤を活用するのも一案です。

黒い食材で「血」を補う
漢方では黒豆、黒ごま、ひじきなどの黒い食材は「血」を補う働きがあるとされています。毎日の食事に黒い物を意識して取り入れましょう。
赤身の肉や魚から効率よく鉄を摂取
レバー、赤身の肉や魚などのヘム鉄は効率よく摂取できます。ごまや青菜などの非ヘム鉄はビタミンCが含まれる食品と一緒に摂ると吸収率がアップ。
胃腸に負担のないドリンク剤を活用
鉄分配合のドリンク剤は、手軽に鉄が摂れて、錠剤などと比べて胃腸に負担が少ないのがメリット。ノンカフェイン&低カロリーの物は、寝る前にもおすすめ。

巡りの悪さによる疲れ対策

こまめに体を動かして巡りをよくしましょう。
筋肉を使う運動をすると冷えやむくみの改善にも役立ちます。

このタイプの疲れは、「血」と「水」の巡りが悪くなり起こるもので、運動不足の人やデスクワークの人、入浴習慣がない人に多く見られます。基本的な対策は、体を動かすこと。特にウォーキングやジョギングなどの脚を使う運動がおすすめです。〝第二の心臓〟ともいわれるふくらはぎがポンプ役として働き、脚から心臓に向かって血液を戻してくれるので、むくみの予防・改善、全身の血行もよくしてくれます。

また、「血」や「水」の巡りをよくするには、体を冷やさないことも大切です。運動で筋肉をつけることは、冷えにくい体づくりにとっても重要なことといえます。

ふくらはぎを使った運動で巡りをよく
忙しくて運動の時間がとれない人は、通勤中に大股早歩きや階段の上り下りなどを取り入れましょう。筋肉が鍛えられる運動になります。
巡りをよくする食材をプラス
ニラや玉ねぎなどのねぎ類は、「血」の巡りをよくする代表的な食材。「水」の巡りをよくする食材は、ハトムギ、小豆などの雑穀が代表的。
首や肩のこりにはツボを刺激
首や肩のこり、目の疲れに効くツボが集中している首の後ろから肩。ここに温かいタオルを置き、その上からツボを押してみるのも効果的です。

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