漢方の知恵で女性の疲れを解消!

肉体的な疲れ対策

ビタミンB群を意識した食事と質のよい睡眠で、こまめに解消していきましょう。
よい睡眠のためにも生活習慣を整えることが大切。

肉体的な疲れは、一般的によく見られる毎日の疲れ。過労や寝不足、食生活の乱れなどにより「気」や「血」が不足することで起こります。一晩しっかり眠って「気」をチャージすれば解消できる疲れですが、この疲れを放置すると慢性的な疲れとなり、虚弱状態に進む恐れがあります。

対策の基本は「気」を補う食事と睡眠です。食事では疲労回復効果があるビタミンB群の他、タンパク質やカルシウムなどのミネラルも積極的に摂りましょう。よい睡眠をとるために、日頃から体内時計を整えておくことも大切です。就寝時間がまちまちでも、起床時間は一定にするのがよいとされています。

疲労回復効果があるビタミンB群を摂ろう
豚肉やラム肉、ウナギなどに多く含まれているビタミンB群。胚芽もビタミンB1を多く含んでいるので、白米を胚芽米や玄米に替えるのもおすすめ。
ぬるめの湯に浸かりリラックス
日中に仕事などで高ぶった交感神経を、リラックス神経である副交感神経に切り替えるには、37~40℃のぬるめの湯に浸かるのがベスト。
ノンカフェインのドリンク剤を活用
ビタミンB群やタウリンなど疲労回復に効く栄養素を含んだドリンク剤。夜はノンカフェインタイプを選び、睡眠中に「気」をチャージ。

精神的な疲れ対策

運動などで汗をかき、体の中の邪気を取り除くことが先決です。
じっとしているよりも非日常的なことに身を置くようにしましょう。

このタイプの疲れを漢方的に見ると、過剰なストレスにより、体の中に「邪気」がたまり、全身に「気」が巡っていない状態。気分が鬱々うつうつとしたり、ムラがあったり、手足の冷えを感じたりするケースが見られます。

邪気とは体の中の余分なもののことで、漢方ではたまった邪気は、汗や尿、便通、血行改善により体外に出していきます。そのため、運動や入浴で汗をかくのがおすすめ。また、好きなことに没頭する、歌を歌う、非日常的な時間をもつことも邪気を取り除くことにつながります。また、精神的に疲れている時は肩甲骨付近がこっていたり、背中が張っていたりすることも多く、背中をほぐすのも有効です。

大きな声で歌ってストレス発散
歌うことは副交感神経の働きを高めてリラックスにつながります。カラオケやコーラスなどに参加したり、入浴時に気持ちよく歌ったりしましょう。
「気」を巡らす香りを取り入れる
柑橘類の香り、しそや春菊、セロリなどの香りのある野菜には、「気」の巡りをよくする働きがあります。料理に積極的に取り入れましょう。
ストレス対策にビタミンCは毎日補給
ストレスを緩和する働きのあるビタミンC。過度なストレスがかかると体内のビタミンCが消費されてしまうため、毎日欠かさず摂りましょう。

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