困っていませんか?痔の症状

Q2痔の症状が現れたらどうしたらよいの?

A. 外用薬を使用し改善しない場合は受診

痔核と裂肛の場合、症状が軽いうちは生活習慣の改善を行った上で、市販の薬を使用することも有効です。

市販の薬には、炎症や痛みを抑える次のような物があります。外用薬にはメントールが含まれた心地よい使用感の物もありますので、痛む場所や使い心地により使い分けましょう。

●軟膏・注入軟膏
内痔核や裂肛には注入したり、外痔核には直接塗布とふしたりと、病状に応じて使い分ける。手を汚さず、注入する際も違和感が少ないため、気軽に使用できる。
●坐剤
裂肛や内痔核に有効。肛門に挿入後、体内の水分を吸収すると粘着性が出るため、成分が患部に長く留まり、効果が持続する物もある。
●内服薬
痔の症状を悪化させる原因となる便秘を改善しながら、患部の血行を促して痔の症状を改善する作用をもつ漢方薬などがある。

ただし、いずれも1週間ほど使用して改善しなければ、病院を受診しましょう。

また、痔瘻は病院での治療が必要です。症状が現れたら早めに受診してください。

市販薬の種類

軟膏/注入軟膏/坐剤/内服薬 軟膏/注入軟膏/坐剤/内服薬

Q3病院を受診する際のポイントは?

A. 専門医のいる肛門科を選びましょう

痔核や裂肛もセルフケアで改善しない場合は、病院を受診する必要があります。しかし、恥ずかしさのあまり先延ばしにしていると、痔を悪化させ手術が必要となるケースもあるのです。例えば裂肛を長年放置しておくと、慢性化して周囲が硬くなり、肛門が狭くなったり(肛門狭窄きょうさく)、傷ついた肛門から細菌が進入して痔瘻になったり(裂肛痔瘻)します。症状が軽いうちに受診しましょう。

外科の中でも肛門科は特殊領域のため、受診する際は専門の訓練を受けた医師がいる病院を選ぶことが大切です。病院のホームページなどで医師の経歴を確認できるところもあります。肛門科専門病院の所属経験があるかなどを参考にするとよいでしょう。

肛門科選びのポイント

肛門科のある病院/経験豊富な医師がいる 肛門科のある病院/経験豊富な医師がいる