肌トラブルを回避!正しい紫外線ケア

Q5

うっかり日焼けをしやすい場面は?

A. 日陰や家の中にいる時、曇りや雨の日などです

紫外線は日本では6~8月に最も多くなり、1日のうちでは正午頃に紫外線量がピークを迎えます。次のようなシーンではうっかり日焼けをしやすいので特に注意しましょう。

●日陰……地面などに反射して届く反射光にも紫外線は含まれ、日陰でも直射光の50%程度の影響を受ける。

●曇りや雨の日……うす曇りでも晴天時の約80~90パーセント、曇りでも約60%、雨でも約30%の紫外線を受ける。

●水中……水はわずかな紫外線しか防ぐことができないため、海やプールでは注意が必要。

●山・高原……紫外線は標高に比例して量が増える。高原でのハイキングや登山などでは涼しいからといって油断は禁物。

●室内・車内……UVBはガラスでかなり遮られるが、UVAはガラスを透過する。UVカット加工されたガラスや遮光カーテン・フィルムなどを使用したり、運転時にアームカバーやサングラスを着用したりするなどの対策を。

紫外線に気をつけたいシーン

  • 日陰

  • 曇りや雨の日

  • 水中

  • 山・高原

  • 室内

  • 車内

Q6

紫外線による肌トラブルを防ぐには?

A. 紫外線を避け、抗酸化の生活を送りましょう

肌トラブルを避けるためには、紫外線を浴びないことが第一です。過度な防御はすすめられませんが、次のポイントを押さえて毎日の生活の中で紫外線ケアを実践しましょう。

●肌の露出を控える……長袖シャツ、帽子、日傘、サングラスなどで防御する。衣服は黒い色や、生地の目の詰まった物ほど紫外線防御効果が高い。サングラスはUVカットレンズの物を選ぶこと。

●紫外線の強い時間帯の外出を控える……夏場は正午前後の外出をできるだけ控える。外を歩く場合は、なるべく日陰のある所を選ぶ。

●日焼け止めを使用する……肌のタイプや使用する状況に合わせて日焼け止めを選ぶ。

●抗酸化の生活を心がける……紫外線は体内で活性酸素の発生を促すため、抗酸化を意識した生活を心がける。十分な睡眠、バランスのよい食事、適度な運動、ストレスコントロールを習慣づけ、食事ではビタミンC、ビタミンE、カロテン、ビタミンB2、亜鉛などの抗酸化成分を積極的に摂るようにする。

紫外線ケアのポイン卜

  • 肌の露出を控える

  • 紫外線の強い時間帯の外出を控える

  • 日焼け止めを使用する

  • 抗酸化の生活を心がける

Q7

日焼け止めを効果的に使うには?

A. 肌タイプと使用場面に合った物を選びましょう

日焼け止めは、容器に記載されているSPF値、PA値を参考に、自分の肌タイプと使用するシーンに応じて選ぶとよいでしょう。

SPFはUVBを防ぐ指標で数値が高いほど効果が高く、PAはUVAを防ぐ指標で+の数が多いほど効果が高くなります。目安として、日常生活ではSPF15~30、屋外のスポーツではSPF30~50くらいの物を使用するとよいでしょう。量が少な過ぎると効果が得られないので、十分な量を塗り、2~3時間おきに塗り直すのがポイントです。日焼け止めの中にはクレンジングが必要な製品もありますが、こすり過ぎると皮膚を傷めるので注意が必要です。

また、日焼けの仕方には個人差があるため、肌タイプに合わせたケアを行うことも大切です。日本人の肌タイプは3タイプ(下表参照)あり、このうち最も紫外線のダメージを受けやすいのはスキンタイプⅠの色白の肌の人です。このタイプの人は効果の高い日焼け止めを塗るなど特にしっかりとケアする必要があります。逆に紫外線に強いのはスキンタイプⅢの色黒肌ですが、このタイプの人も油断せずにケアを心がけましょう。

スキンタイプI スキンタイプII スキンタイプIII

色白の肌で、太陽に当たるとすぐに赤くなるが、あまり黒くならない。

中間の肌で、太陽に当たると少し赤くなり、その後黒くなる。日本人に一番多い肌タイプ。

色黒の肌で、太陽に当たってもあまり赤くならず、黒くなる。

Q8

赤ちゃんにも日焼け止めを使ってよい?

A. 「赤ちゃん用」の製品を選びましょう

紫外線ケアが必要なのは、赤ちゃんも例外ではありません。ただし、デリケートな肌に合わせて製品を選ぶことが大切です。一般に「赤ちゃん用」とされている物は、赤ちゃんの口に入っても安全な成分が使用されており、問題なく使うことができます。

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