筋肉を正すと体形が変わる!

骨盤のゆがみも筋肉から

〝女性の体調は骨盤で決まる〟とも言われるくらい女性の健康にとって骨盤は大事なもの。骨盤を整えるのにも、やはり「筋肉」が関係しています。ここでは骨盤の働きや筋肉との関係についてお話しします。

骨盤周りの筋肉

骨盤周りには、股関節を動かす筋肉や、腹部を構成している筋肉など、大きな筋肉が数多くあるのが特徴。骨盤底筋群が骨盤の底を支え、主に上からは腹横筋、下からは内転筋がその骨盤底筋群を支えている。

腹横筋(ふくおうきん):骨盤についているインナーマッスルで、骨盤への影響も大きい。横隔膜と連動しているため、呼吸のたびに動く。「背骨を支える」、コルセットのようにお腹を包み「腹圧を上げる」などの働きがある。 骨盤底筋群(こつばんていきんぐん)骨盤の底で、コルセットの役割を果たす腹横筋とつながり、ハンモックのように内臓を支えている筋肉。支える臓器には膀胱や直腸もあり、排尿や排便をコントロールする役割も。呼吸にも深く関係している。 内転筋(ないてんきん):骨盤とつながる股関節を内転させる筋肉で、太ももの内側にある、いわゆる「内もも」の部分。「脚を閉じる」「脚を内側に寄せる」などの働きがある。骨盤底筋群を下から支える内転筋が衰えると、骨盤のゆがみにつながる。 腹横筋(ふくおうきん):骨盤についているインナーマッスルで、骨盤への影響も大きい。横隔膜と連動しているため、呼吸のたびに動く。「背骨を支える」、コルセットのようにお腹を包み「腹圧を上げる」などの働きがある。 骨盤底筋群(こつばんていきんぐん)骨盤の底で、コルセットの役割を果たす腹横筋とつながり、ハンモックのように内臓を支えている筋肉。支える臓器には膀胱や直腸もあり、排尿や排便をコントロールする役割も。呼吸にも深く関係している。 内転筋(ないてんきん):骨盤とつながる股関節を内転させる筋肉で、太ももの内側にある、いわゆる「内もも」の部分。「脚を閉じる」「脚を内側に寄せる」などの働きがある。骨盤底筋群を下から支える内転筋が衰えると、骨盤のゆがみにつながる。

骨盤はスムーズに開閉することが大事

女性の骨盤は上から見ると鉢のような形で、中に子宮やらんそうぼうこう、腸などの臓器がしまわれています。これらの臓器を守ることが骨盤の一番の役割といえます。その骨盤は、複数の筋肉に支えられながら、常に開閉を繰り返しています。1日の中でも日中の活動時は閉じ、睡眠時は開くというリズムがある他、女性は月経周期に合わせて月単位でも開閉を繰り返しています。

しかし、骨盤周りの筋肉がアンバランスになると、骨盤に左右差(ゆがみ)が生じ、スムーズな開閉を行えなくなります。開閉リズムが狂うと、骨盤と共に動いていた子宮の働きにも影響し、その結果、月経痛や月経不順、PMS(月経前症候群)などを招いてしまいます。

「骨盤は自分では動かず、周りの動きを受けて動きます。骨盤がゆがむのは、周辺の筋肉の使い方が悪いから。骨盤は被害者なんです」と有吉先生。骨盤を整えて不調知らずの体になるには、周辺の筋肉にアプローチするのが正解なのです。

骨盤に関連する主な筋肉は、ないてんきんふくおうきんこつばんていきんぐんです。このうち内転筋は脚を閉じる時に使う筋肉ですが、現代の女性はこの内転筋が弱くなっているとも。有吉先生いわく、「毎日のように電車に乗って見ていますが、脚を閉じて座っている女性は滅多に見かけません」。脚を閉じて座るクセをつけるだけでも、内転筋のトレーニングになるそう。今すぐ実践できますね。

骨盤の「開く」「閉じる」とは?

骨盤が「開く」とは、骨盤の鉢のスペースが広がってリラックスした状態。骨盤全体が少し後ろに倒れるため、「骨盤が後傾する」という表現もされます。一方、「閉じる」とは、鉢のスペースが狭くなり、内臓を支えて活動に備えた状態。骨盤全体が少し前に倒れるため、「骨盤が前傾する」という表現も。ちなみに日本人女性の多くは、右イラストのように骨盤開き傾向です。「骨盤が全くゆがんでいない人はいませんが、不調が生じている人、体形をよくしたい人は、骨盤のゆがみ改善に取り組んでみてください」と有吉先生。

骨盤の動きが悪くなるとこんなトラブルが…… 体形の崩れ:股関節ともつながっている骨盤。脚の筋肉を正しく使えていないと股関節の動きが悪くなり、骨盤の動きにも影響を及ぼす。太ももやお尻のたるみ、ぽっこりお腹など体形の崩れにつながる。 睡眠や月経のトラブル:骨盤は背骨とつながっているため、姿勢が悪いなどのクセで背骨の動きが悪くなると骨盤にも影響する。このような背骨や骨盤のゆがみは、自律神経やホルモンバランスの乱れにつながる。○骨盤が正しい位置にある…耳、肩、膝、くるぶしが一直線上。 ×骨盤開き(後傾)傾向…猫背や下腹が突き出た体形に。 骨盤の動きが悪くなるとこんなトラブルが…… 体形の崩れ:股関節ともつながっている骨盤。脚の筋肉を正しく使えていないと股関節の動きが悪くなり、骨盤の動きにも影響を及ぼす。太ももやお尻のたるみ、ぽっこりお腹など体形の崩れにつながる。 睡眠や月経のトラブル:骨盤は背骨とつながっているため、姿勢が悪いなどのクセで背骨の動きが悪くなると骨盤にも影響する。このような背骨や骨盤のゆがみは、自律神経やホルモンバランスの乱れにつながる。○骨盤が正しい位置にある…耳、肩、膝、くるぶしが一直線上。 ×骨盤開き(後傾)傾向…猫背や下腹が突き出た体形に。

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