筋肉を正すと体形が変わる!

太ももやお尻のたるみ、ぽっこりお腹。見た目年齢にも大きく影響する体形を何とかしたい!
そこで今回注目するのが「筋肉」です。筋肉というと「鍛える」ことをイメージしがちですが私たちが本当に必要なのは、筋肉を「整える」こと。筋肉を整えれば体形が変わり姿勢や身のこなしも美しく、見た目年齢もぐっと若返ります!
コンディショニングトレーナー
有吉 与志恵 先生

ありよし・よしえ 一般社団法人日本コンディショニング協会(NCA)会長。体調と体形を劇的に改善するコンディショニングメソッドを確立。
高齢者から現役アスリートまで幅広い層へのコンディショニング指導を行っている。NCAのコンディショニングメソッドは、日本代表アスリート、五輪メダリスト、メジャーリーガー、Jリーガーなどにも活用されている。
日常のクセが筋肉のバランスを崩す
ずばり!体形の悩みを年齢や遺伝のせいにするのは間違いです!
今ある体形は、普段の姿勢や動作、つまり生活習慣によってつくられたといっても過言ではありません。
正しく筋肉を使うことが、スタイル美人への近道です。
使っていない筋肉と使い過ぎの筋肉がある!?
「その人の姿勢や体形を見れば普段のクセが分かってしまう」と有吉先生。左脚を上に組むクセがある人は骨盤の左側が上がっていたり、常にバッグを右肩にかける人は右肩が上がっていたりするそう。これは、日常的なクセが筋肉をアンバランスにした結果といえます。


私たちの姿勢や動作は、複数の筋肉の連動で成り立っています。姿勢や動作のクセで、必要な筋肉が正しく働かないと、関連する他の筋肉が代わりに働き、よく働く筋肉と働かない筋肉とのアンバランスが生じてしまいます。例えば、お腹周りのインナーマッスルは歩く時にも必要な筋肉ですが、姿勢が悪いとインナーマッスルを正しく使わずに太ももの筋肉に頼るため、太ももが太くなってしまうのもよくあるケースです。
今、巷(ちまた)では筋トレがブームになっていますが、特定の筋肉を下手に鍛えると、筋肉のアンバランスを助長しかねません。それよりは、使っていない筋肉を正しく使い、使い過ぎていた筋肉をリセットしてあげる。このように筋肉のバランスをとることで、もっとキレイな体形になれると有吉先生は言います。
「私の経験からいえば、姿勢がよい人は筋肉のバランスがよい人。姿勢がよいと若々しく見えますから、40~50代で美しい姿勢を手に入れれば、60代以降の生き方が変わります」。
さて、あなたの筋肉のバランスを確認してみましょう。
Let'sモニタリング!
筋肉のバランスを確認しましょう
まずは自分の体の状態を知ることから。有吉先生はこの作業を「モニタリング」という言葉で表現します。ここでは、立っている時の姿勢と寝ている時の姿勢で、筋肉のバランスを確認する方法をご紹介します。



