健康な毛髪を保つ 冬の頭皮ケア
頭皮マッサージはなぜ毛髪によいの?
A. 血行が促進されて毛髪の健康に役立ちます
血流が悪くなると皮膚が乾燥しやすくなったり、毛髪が抜けやすくなったりすることが明らかになっています。また毛髪の根っこまで栄養分が十分に届きにくくなり、毛髪の生成や成長にも影響します。 特に、冬は寒さによって毛細血管が収縮し血流が悪くなるので、健康で丈夫な毛髪を維持するためにも頭皮をマッサージして、血行を促すと効果的です。
マッサージを行う際、強く押したりやり過ぎたりすると、かえって頭皮を傷めてしまうので、注意しましょう。指の腹を使って、気持ちよいと感じる程度の力で適度に行うようにしてください。頭皮トラブルがある時は控えましょう。
頭皮マッサージの方法
- ➊首から肩にかけて軽くもむ。
- ➋後頭部を5本の指でつまむように下から上にもむ。
- ➌額の生え際から頭頂部へ円を描くようにもむ。
- ➍10本の指先で頭全体をぽんぽんとたたく。

頭皮マッサージのポイント
-
指の腹で押す
爪を立てない
-
やり過ぎない
頭皮トラブルが
ある時は行わない
健康な頭皮や毛髪を保つ生活習慣は?
A. 栄養バランスのよい食事などが大切です
頭皮や毛髪の健康には、日頃の生活習慣も関係しています。日常生活では次のことを心がけましょう。
●栄養バランスのよい食事を摂る……食生活が偏ると十分な栄養補給ができなくなり、丈夫な毛髪が育たない。
●睡眠を十分にとる……睡眠不足になると自律神経の働きが乱れて血流が悪くなる。自律神経の働きを整えるために、規則正しい生活を送り、十分な睡眠をとることが大切。
●ストレスをためない……ストレスは自律神経の働きを乱し、血流を悪くする。自分に合ったリラックス法を取り入れ、上手にストレスを発散させる。
●たばこを吸わない……喫煙は毛細血管を収縮させ、血流が滞る原因になる。
●紫外線を避ける……強い紫外線を浴びると頭皮や毛髪は乾燥し、傷みやすくなる。長時間外にいる場合は帽子をかぶったり日傘をさしたりして、紫外線対策をする。
日常生活での留意点
栄養バランスのよい食事を摂る
睡眠を十分にとる
ストレスをためない
-
たばこを吸わない
-
紫外線を避ける
頭皮や毛髪を守るお手入れのコツは?
A. 過度なドライヤーなどは避けましょう
頭皮や毛髪にダメージを与えないために、ヘアケアでは次のことに気をつけましょう。
●ブラッシング……頭頂部から毛先まで何回かに分けて軽くとかす。乱暴にとかすと頭皮を傷つける他、毛髪のキューティクルがはがれ、切れ毛や枝毛になりやすい。
●ドライヤー……かけ過ぎは頭皮への刺激や毛髪の乾燥の原因になる。ドライヤーは頭皮から15センチメートル以上離してかける。
●パーマ・カラーリング……毛髪への負担が大きいため、両方行う場合は1週間以上期間を空ける。カラーリング剤を使用する場合は、アレルギーによる頭皮のかぶれにも注意する。
頭皮や毛髪を守るためのお手入れのコツ
優しく
ブラッシングするドライヤーを
かけ過ぎないパーマ・カラーリングは同時にしない
毛髪の構造とキューティクル
毛髪は中心部から「毛髄質」「毛皮質」「毛小皮」の3層から成り、毛小皮が一般にキューティクルと呼ばれる部分です。キューティクルは毛髪内部を外の刺激から守っていますが、摩擦や紫外線、熱などによりはがれてしまうと毛髪の水分や栄養分などが失われ、枝毛や切れ毛などの原因になります。一度はがれたキューティクルは修復されることがないので、できるだけ摩擦などを避け、キューティクルを傷つけないことが、健康で美しい毛髪を保つ秘訣です。
