健康な毛髪を保つ 冬の頭皮ケア

Q4

頭皮マッサージはなぜ毛髪によいの?

A. 血行が促進されて毛髪の健康に役立ちます

血流が悪くなると皮膚が乾燥しやすくなったり、毛髪が抜けやすくなったりすることが明らかになっています。また毛髪の根っこまで栄養分が十分に届きにくくなり、毛髪の生成や成長にも影響します。 特に、冬は寒さによって毛細血管が収縮し血流が悪くなるので、健康で丈夫な毛髪を維持するためにも頭皮をマッサージして、血行を促すと効果的です。

マッサージを行う際、強く押したりやり過ぎたりすると、かえって頭皮を傷めてしまうので、注意しましょう。指の腹を使って、気持ちよいと感じる程度の力で適度に行うようにしてください。頭皮トラブルがある時は控えましょう。

頭皮マッサージの方法

  • 首から肩にかけて軽くもむ。
  • 後頭部を5本の指でつまむように下から上にもむ。
  • 額の生え際から頭頂部へ円を描くようにもむ。
  • 10本の指先で頭全体をぽんぽんとたたく。
図解イラスト

頭皮マッサージのポイント

  • 指の腹で押すイラスト

    指の腹で押す

  • 爪を立てて×印のイラスト

    爪を立てない

  • 朝晩1回3~4分館

    やり過ぎない

  • 頭皮が赤くなって×印のイラスト

    頭皮トラブルが
    ある時は行わない

Q5

健康な頭皮や毛髪を保つ生活習慣は?

A. 栄養バランスのよい食事などが大切です

頭皮や毛髪の健康には、日頃の生活習慣も関係しています。日常生活では次のことを心がけましょう。

●栄養バランスのよい食事を摂る……食生活が偏ると十分な栄養補給ができなくなり、丈夫な毛髪が育たない。

●睡眠を十分にとる……睡眠不足になると自律神経の働きが乱れて血流が悪くなる。自律神経の働きを整えるために、規則正しい生活を送り、十分な睡眠をとることが大切。

●ストレスをためない……ストレスは自律神経の働きを乱し、血流を悪くする。自分に合ったリラックス法を取り入れ、上手にストレスを発散させる。

●たばこを吸わない……喫煙は毛細血管を収縮させ、血流が滞る原因になる。

●紫外線を避ける……強い紫外線を浴びると頭皮や毛髪は乾燥し、傷みやすくなる。長時間外にいる場合は帽子をかぶったり日傘をさしたりして、紫外線対策をする。

日常生活での留意点

  • ごはんに一汁一菜 和食のイラスト

    栄養バランスのよい食事を摂る

  • 寝ている男性イラスト

    睡眠を十分にとる

  • ストレスで落ち込んでいる男性に×印イラスト

    ストレスをためない

  • タバコに×印イラスト

    たばこを吸わない

  • 日差しが出ている時に帽子をかぶるイラスト

    紫外線を避ける

Q6

頭皮や毛髪を守るお手入れのコツは?

A. 過度なドライヤーなどは避けましょう

頭皮や毛髪にダメージを与えないために、ヘアケアでは次のことに気をつけましょう。

●ブラッシング……頭頂部から毛先まで何回かに分けて軽くとかす。乱暴にとかすと頭皮を傷つける他、毛髪のキューティクルがはがれ、切れ毛や枝毛になりやすい。

●ドライヤー……かけ過ぎは頭皮への刺激や毛髪の乾燥の原因になる。ドライヤーは頭皮から15センチメートル以上離してかける。

●パーマ・カラーリング……毛髪への負担が大きいため、両方行う場合は1週間以上期間を空ける。カラーリング剤を使用する場合は、アレルギーによる頭皮のかぶれにも注意する。

頭皮や毛髪を守るためのお手入れのコツ

  • ブラッシングするイラスト

    優しく
    ブラッシングする

  • ドライヤーを使うイラスト

    ドライヤーを
    かけ過ぎない

  • 美容院でパーマとカラーを依頼するイラスト

    パーマ・カラーリングは同時にしない

毛髪の構造とキューティクル

毛髪は中心部から「毛髄質」「毛皮質」「毛小皮」の3層から成り、毛小皮が一般にキューティクルと呼ばれる部分です。キューティクルは毛髪内部を外の刺激から守っていますが、摩擦や紫外線、熱などによりはがれてしまうと毛髪の水分や栄養分などが失われ、枝毛や切れ毛などの原因になります。一度はがれたキューティクルは修復されることがないので、できるだけ摩擦などを避け、キューティクルを傷つけないことが、健康で美しい毛髪を保つ秘訣です。

外側から、毛小皮(キューティクル)、毛皮質、毛髄質