冷えない体に 冷えと血行
血行をよくするマッサージ法は?
A. 耳、顔、手、足など末端を刺激しましょう
頭部や手、足など末端のマッサージをして、全身の血行をよくしましょう。特に耳には、体を温める効果のあるツボやリンパ腺が密集しています。
●耳をつまんで揉む……両耳の上下を親指と人さし指で挟み、つまむように揉む。
●耳の周りを押す……耳の周りを、親指でくまなく押す。
●こめかみの辺りを刺激する……こめかみからやや耳寄りの辺りに親指を当て、くるくると回すように揉む。
●耳裏のリンパ液を流す……耳の前後を人さし指と中指で挟み、下に向けて首の辺りまでさする。
●頬骨の下を刺激する……手首のつけ根を頬骨の下に当て、持ち上げるように刺激しながら、少しずつ耳のほうへ移動する。
●眉毛を揉む……親指と人さし指で眉毛をつまみながら、眉頭から眉尻に向かって少しずつ移動する。
血液が届きにくい手や足などの末端部分も、こまめに刺激したり動かしたりしましょう。
●指先を揉む……手の爪のつけ根辺りを、反対の手で揉む。
●指のつけ根を刺激する……手の甲に反対側の手のひらを重ねる。下の指の間に上の指を入れてつけ根に向かって引っ張り、ぱっと離す。
●足指じゃんけん……いすに座り、素足の状態で足の指を開いたり閉じたりを繰り返す。
●クネクネ肩回し……両腕を前に伸ばして両手を交差させ、手のひら同士を合わせて指を組む。その状態で肩甲骨を動かすように両肩を上下に回す。
血行を促すマッサージ法
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耳をつまんで揉む
耳の周りを押す
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こめかみの辺りを揉む
耳裏のリンパ液を流す
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頬骨の下を刺激する
眉毛を揉む
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指先を揉む
指のつけ根を刺激する
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足
足指じゃんけん
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肩甲骨
クネクネ肩回し
生活習慣で気をつけることは?
A. まずは服装に気をつけましょう
冷えを感じている人は、冬場は特に次のような服装に注意しましょう。
●体を締めつける服装を避ける……きつめのブラジャーやガードルなどの補正下着で体を締めつけると、血行が悪くなりやすい。靴も同様で、ハイヒールやつま先がとがった靴、甲の幅が細い靴も血行不良を招く。
●肌を露出した服装を避ける……特に首や脇の下、お腹、腰、太もも、くるぶしには太い血管があるため、露出していると冷えやすい。靴下やタイツ、腹巻、毛糸のパンツなどの冷え対策グッズを上手に活用しよう。
また、体を温めるには入浴が有効です。
●ゆっくり入浴する……40度ほどの湯で20〜30分ほど半身浴をすると血流がよくなる。白湯などで水分補給しながら行う。家庭用の発泡性入浴剤を活用すると温浴効果がさらに高まる。
●足湯をする……バケツに42~43度くらいのやや熱めの湯を入れ、15~30分程度ふくらはぎまで浸かる。その状態で足の指を閉じたり開いたりすると、さらに血流がよくなる。
冷えないライフスタイル
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体を締めつける服装を避ける
肌を露出した服装を避ける
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ゆっくり入浴する
足湯をする
リラックスして血行を促進
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血流をコントロールしている自律神経は、ストレスがかかることによってバランスを崩してしまいます。ストレスを受けると血管は収縮して、一気に血行が悪くなります。現代人は多かれ少なかれ、日々ストレスを感じているものです。なるべくその日のうちにリセットできるよう、ゆったり過ごす時間をつくりましょう。
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体を温めるセンサー
首を温めると、手や足などの血流がよくなります。これは、首には末梢にある血管の体温調節を司るAVA(動静脈吻合)のスイッチがあるからです。ここを普段からしっかり温めておけば、体の隅々まで血液が行きわたり、温かく過ごすことができます。マフラーやスカーフを巻いて、全身の血行を促しましょう。
体を温めるのに効果的な食材は?
A. シナモンや、かりんなどの温かい飲み物が有効です
体を温める食品には、根菜類や、黒ごまなどの色の黒っぽい物、スパイスなどがありますが、手軽に摂るには、ホットドリンクを活用するのがおすすめです。
次の食材は、いずれもスーパーマーケットなどで手に入りやすいので、生活の中に取り入れてみるとよいでしょう。
●シナモン(桂皮)……血行促進作用の他、ダイエット効果も期待できる。漢方薬にも使われる生薬としても使用されている。温かいシナモンティーや、料理のアクセントとして活用。
●かりん……血行促進作用の他、免疫力を高める作用もある。温かいかりん茶などがおすすめ。
●ルイボス……南アフリカに生息する植物。血行促進作用の他、腸内環境を整える作用もある。ルイボスティーはティーバッグなどで販売されている。
●しょうが……血行促進作用の他、殺菌作用などがある。漢方薬に使われる生薬としても使用されている。
体を温めるホットドリンク
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シナモンティー
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かりん茶
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ルイボスティー
血行を促すドリンク剤
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体を温める作用のあるシナモンやしょうがが含まれた、ドリンク剤や飲料も販売されています。冷えが気になる人はこれらを活用するのも一案です。