あなどれない目の疲れ

Q3ドライアイにはどんな対処法があるの?

A. 防腐剤の入っていない目薬をさしましょう

ドライアイは、まばたきを頻繁にして涙を分泌し、目の表面に涙の層をつくることで、ある程度は改善されます。

目薬も有効です。選ぶ際は涙の成分である塩化カリウムと塩化ナトリウム、さらに目に潤いと栄養を与える成分が含まれた目薬を。市販の目薬には様々な成分が含まれていますが、ドライアイの目の表面はデリケートになっているので、防腐剤の入っていない物を選びましょう。

目薬をさしても乾燥状態がなかなか改善されない場合は、目の表面ではなく、目の中にトラブルが生じている可能性も。早めに眼科を受診しましょう。

目薬の選び方

ドライアイ症状や
コンタクト使用時に
目の乾きがある
人工涙液 涙に近い成分で目に潤いを補うタイプ
目を保護する成分が入っている
防腐剤が入っていない物を選ぶ
40代以降である 疲れ目用目薬 疲れ目やかすみ目、充血に使える総合タイプ
目を保護する成分が入っている
目のピント調節機能を改善する成分が入っている
防腐剤が入っていない物を選ぶ
長時間にわたり
パソコン作業を
している

目薬の効果的なさし方

  1. 1 容器の先端がまつげに触れないようにする。
  2. 2 上を向いて、下まぶたを手指で軽く引き、目薬を落とす。
  3. 3 さした後は静かに目を閉じ、成分を目全体に広げる。

涙の分泌力をチェック

まばたきをせず、目を何秒間開けていられますか?10秒間開け続けることができれば、涙の分泌は正常といえます。

Q4ドライアイを防ぐには?

A. 目が乾燥しないよう環境を整えましょう

ドライアイは環境の影響も大きいため、特に乾燥する秋や冬は室内の湿度コントロールを行い、目を乾燥させないことが大切です。

また、長時間パソコン作業を行うワークスタイルの場合、次のような改善が有効です。

  • ●意識してまばたきを増やす
  • ●モニターの位置は目より低く
  • ●加湿器を使用
  • ●保護メガネを着用
  • ●こまめに目を休ませる

そして、ストレスもドライアイを引き起こす原因となります。緊張時やストレスを感じている時は、自律神経のうち「交感神経」が優位となります。一方、リラックスしている時は「副交感神経」が優位となります。涙の分泌は副交感神経に支配されているため、リラックスしている時のほうが涙はスムーズに分泌されます。ストレスの多い現代においては、ゆっくり湯船に浸かったり、ウォーキングをしたりするなど、意識してリラックスする時間を設けることが、目の健康にとっても大切です。夜間は涙の分泌が減るため、夜更かしも禁物です。

ドライアイの予防法

Q5オフィスで疲れ目を解消するには?

A. 目を休ませることが何よりも大切です

長時間のパソコン作業や読書をする時は、定期的に目を休ませることが大切。パソコンモニターなどから目を離し、遠くを見るなどして目を休ませましょう。

また、次のような目のリフレッシュ方法も有効です。

●目を閉じる
目を軽く閉じたり、ギュッと閉じたりする。また、まばたきをするのも目の休息になる。
●目に手を当てる
手の熱が目に伝わり、筋肉を緩める。
●目の体操をする
上下左右に目をぐるぐると動かすと、目の周辺の筋肉が刺激され、筋肉のこりがほぐれる。気持ちよいと思える程度に繰り返す。
●温める・冷やす
温かいおしぼりや温めたアイマスクなどを両目に当てると、血行が促され、疲れ目を解消してくれる。温めるのと冷やすのを繰り返すのも効果的。
●目薬をさす
目を保護する成分や、目のピント調節機能を改善する成分が入った目薬をさすとよい。

疲れ目の解消法