アフリカの大地の恵み。アフリカマンゴノキの気になる効果とは?

みなさんは、「アフリカマンゴノキ」をご存じでしょうか。まだあまり聞きなれない名前かもしれませんが、その歴史は古く昔から薬草として食されていました。アメリカでは、ダイエッターをサポートする食材として注目されています。ここでは、アフリカマンゴノキが持つ知られざる効果についてご紹介します。

アフリカマンゴノキとは?

アフリカマンゴノキ(英名アフリカンマンゴ)は、アフリカやインドなどの熱帯の湿った地域、低木の集まる森に自生している植物です。マンゴーのような黄色い果実をつけることから、その名前がつけられました。西アフリカでは、実を食べるだけでなく、樹皮や葉、根などを薬として用いてきたといいます。

アフリカマンゴノキが他のマンゴーと大きく異なる点は、その種子にあります。西アフリカのナイジェリアとカメルーンの原住民は、アフリカマンゴノキの種を「ディカナッツ」と呼び、さまざまな用途に利用してきました。ナイジェリアでは、ディカナッツをペースト状に粉砕し、スープやシチューのとろみや味付けに常用しています。また、食用以外にも、美容や健康に役立つものとして長年親しまれてきました。

海外で注目を集めるダイエット効果

最近では、アメリカをはじめ、世界140カ国で放送されている人気健康情報トーク番組「ドクター・オズ・ショー」において、コロンビア大学の心臓外科教授のオズ医師が、アフリカマンゴノキのダイエット効果を取り上げたことから人気に火がつき、現在でもさまざまな研究が進められています。

カメルーンのヤウンデ科学大学の研究によると、102人の肥満者を対象にした臨床試験において、アフリカマンゴノキの種子抽出物を含んだカプセル、もしくは偽薬(プラセボ)を4〜10週間与えたところ、種子抽出物を摂取した群は、体重、体脂肪、ウエスト、総コレステロール、LDLコレステロールなどに有意な減少が認められています。

アフリカマンゴノキに期待される効果

食欲を抑制する

私たちの身体には、脂肪細胞から分泌される「レプチン」と呼ばれるホルモンがあります。このホルモンが脳内にある満腹中枢を刺激すると、食欲が抑えられ、満腹感を覚えるのです。肥満傾向にある人は、脂肪細胞から作り出されるC-リアクティブプロテイン(CRP)とレプチンが結びついて血液脳関門を通過できなくなって、レプチンが脳に届きにくくなり、過食になると考えられています。アフリカマンゴノキにはCRPを減らして、レプチンとCRCの結合を抑制し、食べ過ぎ防止のシグナルを脳に届ける効果があると考えられています。

生活習慣病の予防

アディポネクチンとは、脂肪細胞から分泌されるたんぱく質の一種です。肥満度が高いほど、アディポネクチンの血中濃度が低下することがわかっています。アフリカマンゴノキを摂取すると、このアディポネクチンの血中濃度が約2.6倍に増加したとの研究結果があり、肥満や糖尿病などの予防につながることが期待されています。

糖の吸収を穏やかにする

炭水化物(でんぷん)は、私たちの身体にとって重要なエネルギー源のひとつですが、摂りすぎると肥満や血糖値の急上昇を招きます。食事から摂取した炭水化物は、唾液などに含まれる消化酵素のアミラーゼによって分解されてから、体内に吸収されます。アフリカマンゴノキには、アミラーゼの働きを阻害して、糖の吸収を穏やかにする抗糖化作用があるとされています。

中性脂肪の蓄積を抑える

食べ過ぎて余った糖質は、体内に中性脂肪として蓄えられます。アフリカマンゴノキには、グルコース(ブドウ糖)を中性脂肪に変換するのに関与する、酵素グリセロール-3-リン酸デヒドロゲナーゼ(GPDH)を阻害する働きがあるとされています。

アフリカマンゴノキ由来エラグ酸がもたらす
トリプル機能とは?

アフリカマンゴノキの種子に含有される有効成分は、通常のマンゴーの種子とは大きく異なり、エラグ酸、エラジタンニン、フラボノール配糖体を主成分とします。エラグ酸とは、ラズベリーやイチゴ、ざくろ、ナッツ類などに多く含まれている植物ポリフェノールの一種で、優れた抗酸化作用や抗菌、抗ウイルス作用があります。

そのなかでも、アフリカマンゴノキ由来エラグ酸は、中性脂肪、悪玉コレステロール、善玉コレステロールの3つの数値へアプローチする成分として熱い視線が注がれています。

健常成人を対象に、アフリカマンゴノキ由来エラグ酸を含んだカプセル、もしくは偽薬(プラセボ)を8週間継続して摂取させ、経過を観察した実験では、中性脂肪やLDL(悪玉)コレステロールが優位に低下し、一方、HDL(善玉)コレステロールは優位に上昇する結果が得られました。中性脂肪やコレステロールが気になる方にとって、期待できる成分といえるでしょう。

アフリカマンゴノキの働きを知って、
健康づくりに役立てよう

さまざまな健康への効果が期待されるアフリカマンゴノキ。その成分の健康効果については、まだまだ解明できていない部分も多くありますが、少しずつ研究が進んでいます。健康と美容、生活習慣が気になる方は、ぜひ、アフリカマンゴノキを試してみてはいかがでしょうか。

参考文献

NCBI:
IGOB131, a novel seed extract of the West African plant Irvingia gabonensis, significantly reduces body weight and improves metabolic parameters in overweight humans in a randomized double-blind placebo controlled investigation.
drugs.com:
African Mango Clinical Overview
Scientific Name(s): Irvingia gabonensis (Aubry-Lecomte ex Ororke) Baillon
Common Name(s): African mango, African wild mango, Bush mango, Dika, Dikabread tree, Dikanut, Iba-tree, Irvingia, Odika, Ogbono, Sweet bush mango.
Medically reviewed by Drugs.com. Last updated on Apr 1, 2019.

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