冷えない体に 冷えと血行

部屋の中で寒そうにする女性 写真

学びPoint

1.冷えには、自律神経や血液、
ホルモンなどが影響している

2.血行不良は老けて見える原因になる

3.生活習慣を改め、マッサージと
ホットドリンクで冷え対策を

体ポカポカ イメージ

赤澤 純代 先生

赤澤 純代 写真

あかざわ・すみよ 金沢医科大学総合内科学准教授。
1992年金沢医科大学卒業後、東京大学第三内科、金沢医科大学循環器内科助手を経て現職。専門は女性疾患、漢方、高血圧、糖尿病、脂質異常症など。血流・血管の中でも特に微小循環に着目し、病気になる前の「未病」の状態から生活習慣の改善などを指導する先制医療を実践。著書に『血管の強化書』(ワニブックス)他。

Q1

血液と体温の関係は?

血液は体の隅々の細胞まで酸素や栄養を運び、二酸化炭素や老廃物を回収する働きをしています。さらに、体内でつくられた熱を全身に伝えることで体全体を温めているのも血液です。人は外気温が変化しても体温を一定に保つ機能を備えています。脳の視床下部にある体温調節中枢が皮膚にある温度センサーを通じて寒さを感じると、自律神経の働きにより血管を収縮、血流を減少させ体内の熱が奪われないようにしたり、筋肉を収縮させ震えを起こして熱を産生したりします。逆に暑さを感じると、自律神経による血管の拡張や発汗によって放熱し、体温の上昇を防ぎます。このような働きによって、体の中心部の体温(深部体温、脇下体温より約1℃高い)を脳や内臓の活動に最適な36.6~37.0℃に保っています。

1日の体温の変化例。体温は1年を通してほぼ一定だが、1日の中では1℃ほど前後する。午前3~5時頃に最も低くなり、午後5~6時頃に最も高くなる。

体温と体の機能

人の免疫機能が最もよく働くのは、深部体温が37℃前後の時です。深部体温が35℃台になると体の機能に障害が出始め、34℃台になると体を思うように動かせなくなります。逆に40.5℃以上でも体温調節機能に障害が出て、自力では体温を下げられなくなります。

40.5度以上、体温調節機能に障害が出る。37度前後、免疫機能が最もよく働く。35度台、体の機能に障害が出始める。34度台、体を思うように動かせない。
Q2

冷える原因は、寒さ以外にもあるの?

A. ストレスや不規則な生活も冷えの原因に

体には、重要な臓器が集まる体の中心部を一定の温度に保とうとする働きがあります。外気温が低い時は、体温を維持するために自律神経が働き、血管を収縮して手足にまわる血流を減少させ、血液を体の中心に集めます。そのため、中心温度は下がりませんが、手先や足先などの末端まで血液が行きわたらず、体感として冷えを感じます。

その他、次の原因により、熱を全身に伝えたり、酸素や栄養を運んだりする血液の役割が阻害されると、冷えが生じます。

●自律神経の乱れ……ストレスや不規則な生活は、自律神経の働きを乱す。すると自律神経が調整する血流が悪くなり、冷えが生じる。

●血液の状態が悪い……貧血や低血圧の場合、酸素や栄養をきちんと届けられなくなり、冷えが生じる。

●女性ホルモンの乱れ……女性ホルモンと自律神経は脳の視床下部でコントロールされている。ストレスを受けたり更年期になったりして女性ホルモンの分泌が乱れると、自律神経にも影響を及ぼし、冷えが生じる。

冷えの原因

  • 外では雪が降っている窓辺のイラスト

    外気温が低い

  • 脳のキャラクターが疲れている様子

    自律神経の乱れ

  • 血液のキャラクターが疲れている様子

    血液の状態が悪い

  • 憂鬱そうな女性のイラスト

    女性ホルモンの乱れ

冷え症とは

東洋医学では、冷えは「冷え症」という病気として捉えています。「冷えは万病のもと」といわれるように、冷えると、肩こりや腰痛をはじめ、様々な不調が起こりやすくなります(Q3参照)。冷えの感じ方は様々ですが、外見は血色もよく、健康そうでも、本人が冷えを感じている場合は冷え症だといえます。

Q3

冷えると起こりやすい体の不調は?

A. 肩こりや月経痛、肌荒れなどです

冷えは血流の滞りなどによって感じます。血流が滞ると体の末端の老廃物をスムーズに処理することができず、次のような不調が現れやすくなります。

●肩こりなどの体の痛み……筋肉の中に老廃物がたまり、肩こりの症状が現れる。この状態が続くと筋肉が硬くなり、周囲の血管が圧迫されてさらに血流が悪化し、痛みを助長する。

●月経痛や性交痛など……血流が滞ることで骨盤内がうっ血。出血がスムーズに行われずに痛みを伴う。骨盤内のうっ血から、性交時の痛みも生じる。

●肌トラブル……血液の流れが悪くなることで、肌の代謝回転(ターンオーバー)に影響を及ぼし、肌が荒れる。老廃物がたまることで、吹き出物もできやすくなる(Q5参照)。

冷えがもたらす体の不調

  • 肩をおさえる女性イラスト

    肩こりなどの体の痛み

  • 下腹部を抑える女性イラスト

    月経痛や性交痛など

  • 顔の肌を気にする女性イラスト

    肌トラブル

注意が必要な男性の冷え

  • 女性は男性に比べて筋肉の量が少なく、貧血や低血圧の人も多いことから、冷えやすいといえます。ただ男性にも冷えている人は多く、その原因の1つに血流の滞りを招く動脈硬化が考えられます。勃起不全(ED)も動脈硬化が原因で起こりやすくなります。心当たりがある場合、一度検査を受けてみるとよいでしょう。

  • ED、動脈硬化に悩む男性イラスト
Q4

血液の状態も冷えに関係するの?

A. ドロドロ血液でも冷えが生じます

血液の流れがよい状態であれば、全身を巡ることができます。しかし粘度の高い、いわゆるドロドロ血液であると、体の末端に張り巡らされている毛細血管までは届きにくく、体の隅々まで酸素や栄養を運んだり、老廃物を回収したりすることができません。

血液の質は生活習慣、特に食生活の影響を強く受けます。次のような食べ物を摂り過ぎていないでしょうか。

化学調味料や食品添加物。
塩分や糖分、脂肪、コレステロール。
ファストフードやジャンクフード。
清涼飲料などの甘い飲み物。

このような食生活を続けていると血液中の糖質や脂質が増え、冷えや不調、病気の原因になります。

親が冷えを感じている場合、同じような食生活をしている子どもも冷えやすい体になっているケースがあります。家族の食生活に気を配ることは、肥満だけでなく、冷えを予防する意味でも大切です。

摂り過ぎると血液の質を悪化させる食べ物

  • カップラーメンやコンビニ弁当

    化学調味料や食品添加物

  • ケーキ、肉、塩

    塩分や糖分、脂肪、コレステロール

  • ハンバーガーやポテトチップス

    ファストフードやジャンクフード

  • 缶ジュース

    清涼飲料などの甘い飲み物

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